企画主旨(展覧会のテーマ)
「あかるい水になるように」
御寺泉涌寺のなまえ(寺号)の由来は、1218年に月輪大師が宋の方式を取り入れた大伽藍を営んだ際に、
寺の一角より清水が涌き出た事にあります。泉涌寺の境内にある「水屋形」では、同じ場所から、
今でもその名の通りに水が湧き続けています。
2021年の未景は、2020年にコロナ禍の中で開催した京都市内のギャラリー(Art Space-MEISEI)と
御寺 泉涌寺での展覧会「~手のひらのしずく~ いのりとアート」から継続する一体的な企画として、
2020年から参加の24名のアーティストに新たなメンバーを加えた33名によって、御寺泉涌寺にも、
また人の命にも深くかかわりを持つ「水」をキーワードに開催いたします。
水は気体、液体、固体などにその様相を変えながら、その姿が見えるか・触れることが出来るかという
ことに関わらず常にそこにあります。そして常にありながらも同じものがそこにとどまっているわけ
ではありません。私たちと共にありながらも、同時にそこではないところにあります。そして必ずしも
恩恵だけを与えてくれるものでもありません。
そのような私たちを取り巻くものたちに小さなひとしずくのような祈りを込め、それらが集まって
大きな潤いとなるように、そしてあかるい水になるように、いのりとアート、御寺泉涌寺と様々な
ジャンルのアーティストたちがこころをひとつにしたコラボレーションによるヴィジョンを展開します。
展覧会タイトルの「あかるい水になるように」は、今回の参加作家でもある詩人・岬多可子氏の詩
および詩集「あかるい水になるように(2021年第2回大岡信賞受賞)」から使わせていただいたものです。
「あ、結ばれた草の傷から垂れるひとしずく、/いつかずっと先
そっとひらかれるあたりで/あかるい水になるように。」
(あかるい水になるように、から)
「未景2021 ―御寺・ART・いのり- あかるい水になるように」 企画概要
会 期 :2021年11月21日(日)〜12月5日(日)
時 間 :9:00〜17:00(拝観受付は16:30まで)
作品展示:御寺泉涌寺 本坊内小方丈他、舎利殿、仏殿、楊貴妃観音堂、などの境内各所
関連企画:展覧会と合わせて以下のイベントを開催します。
関連イベントNo.1 オープニング法要
日 時 :2021年11月21日(日)13:00~13:30
会 場 :御寺泉涌寺 仏殿
参加費 :無料(ただし寺院拝観料¥500は必要)
内 容 :イベントの開始にあたって、泉涌寺僧侶と出展作家によるコロナ退散を願う法要を行う。
関連イベントNo.2 オープニングレセプション&トーク・朗読、ライアー(竪琴)演奏会
日 時 :2021年11月21日(日)14:10~15:40
会 場 :御寺泉涌寺 本坊・妙応殿
参加費 :無料(ただし寺院拝観料¥500は必要)
※定員40名
内 容 :泉涌寺長老猊下のご挨拶、来賓ご挨拶
詩と美術、アートといのりをつなぐ「ことば」をテーマとしたトークおよび詩の朗読と竪琴の演奏など。
登 壇 :岬多可子氏(詩人)、淺山泰美氏(詩人・竪琴奏者)、細見和之氏(詩人・大阪文学学校校長、京都大学教授)
関連イベントNo.3 散華制作
日 時 :2021年11月21日(日)〜12月5日(日)
※散華制作は拝観時間中随時可能
会 場 :御寺泉涌寺 仏殿、または妙応殿など
参加費 :無料(ただし寺院拝観料¥500は必要
内 容 :蓮の花びら型の和紙(散華)に絵や文字を描いてお寺に展示、奉納。散華は会期終了後に護摩祈祷します。
関連イベントNo.4 ミクロワンダー(水の観察スケッチ・ワークショップ)
日 時 :2021年11月23日(火・祝)10:15~12:15
会 場 :御寺泉涌寺 水屋形、妙応殿
参加費 :無料(ただし寺院拝観料¥500は必要)
内 容 :泉涌寺の湧水など、水を採取して観察・スケッチしたもので缶バッジを作る子供(親子)向けワークショップ ※定員10名(10組)
関連イベントNo.5 書(揮毫)パフォーマンス
日 時 :2021年11月23日(火・祝)14:00~14:30
会 場 :御寺泉涌寺 妙応殿
参加費 :無料(ただし寺院拝観料¥500は必要)
内 容 :出展作家・泥亀(高口理恵)による書のパフォーマンスと作品の解説
関連イベントNo.6 未景NIGHT・夜間拝観&作品鑑賞ツアー
日 時 :2021年11月23日(火・祝)18:00~20:00(拝観位受付は17:30まで)※雨天決行
会 場 :御寺泉涌寺 各展示会場
参加費 :¥1,000(夜間特別拝観料)
内 容 :ライトアップされた境内の見学と出展アーティストによる作品解説ツアー
未景展 出品作家と表現ジャンル
アリム・アズース〈写真〉、飯盛雅子〈メディアアート〉、池田泰子〈デザイン・インスタレーション〉、稲澤美穂子〈絵画(日本画)〉、宇野和幸〈絵画〉、梅澤豊〈鋳金〉、海野厚敬〈絵画〉、エトリケンジ〈現代美術〉、大隅秀雄〈彫刻〉、大沼憲昭〈絵画(日本画)〉、金村仁〈現代美術〉、川嶋渉〈絵画(日本画)〉、北島文人〈絵画(日本画)〉、藏本秀彦 〈絵画・インスタレーション〉、高口恵理(泥亀社)〈書〉、坂野真子〈染め・インスタレーション〉、柴清文〈立体〉、澁木智宏〈立体)、菅原布寿史〈彫刻〉、杉本晋一〈絵画〉、中村えい子〈織り・インスタレーション〉、中村宏太〈インスタレーション〉、 野上徹〈絵画(日本画)〉、長谷川一郎〈絵画〉、英ゆう〈絵画〉、花山ダンゴ〈絵画(日本画)、濱野裕理〈絵画〉、平林朋宗〈生け花〉、岬多可子〈詩〉、安田知司 <絵画>、山中隆〈絵画〉、山之内理枝〈インスタレーション〉、渡邊恵〈絵画・インスタレーション〉 計33名
主催運営:未景展実行委員会
特別協力:御寺泉涌寺
協 力 :嵯峨美術大学・嵯峨美術短期大学
助 成 :AFF(文化庁「ARTS for the future!」)対象事業
後 援 :京都府、京都市、公益社団法人京都市観光協会、公益財団法人京都文化交流コンベンションビューロー、公益社団法人京都市芸術文化協会、京都新聞、朝日新聞京都総局、、毎日新聞京都支局、KBS京都、エフエム京都
協 賛 :株式会社吉祥、京都彩雲堂本舗、株式会社中里、画箋堂